2015-01-31

メロン in 氷のホテルニャ〜

とうとうオーロラを見ることができる北極圏に入ったので、より美しく見える場所へと移動した。

ロヴァニエミの市街地から約30分車を走らせ、「Arctic Snow Hotel」に到着。
ここは、雪と氷でできた客室を提供しているホテル♪

屋外の気温は−9℃。
室内の気温は−3℃。

初めて体験する氷のホテルに気持ちが高まる♪


中に入るとフクロウちゃんがお出迎え!

外気よりは柔らかいが、大きな冷凍庫に入っているようなひんやり感。


部屋番号ももちろん氷。
そして扉はなく、布カーテンの仕切り!

驚きのカーテンをくぐると。。。

キャー♪
これこれ、これが見たかったのだ!!
ボリビアのウユニ塩湖で塩のホテルを見学したけれど、期待していた程の感動はなかった。。。

でもこのホテルは想像以上!
氷のベッドにトナカイの毛皮!!
この毛皮の上で、2重にした高品質の寝袋に入って眠るそうだ。

暖炉ももちろん氷!
火は付けられないから、冷え冷え〜!

ちなみに、トイレやお風呂、着替えは専用の棟があり、この部屋は寝るためだけにあるようだ。

続く部屋の壁面にはヤシの木や、水着で踊っている女性の模様が描かれている。

それぞれの部屋にテーマがあるらしく、この部屋は「アジアンリゾート」だと推測。
お次は「スワンルーム」!
大きな白鳥の背中に抱かれるように、氷のベッドが設置されている。

ホテルの内装を作っているのは、なんとここの従業員なのだそう。


「ピンキールーム」は目がチッカチカ!!

ホテルの案内に「ユニークな環境と条件のため、2泊以上の滞在はお勧めしていません。」と書かれていたのもうなずける。
「ファミリールーム」には、1番奥のベッドの足下から滑り台でスルリと滑る事ができるようになっていて(※写真左手)子供達も大興奮間違いなし!!


食堂は夜の森と三日月の壁画♪
テーブルや椅子も、もちろん氷でできている!

雪が音を吸収するのか、とっても静かで本当に森の中にいるみたい!

2014年のノーベル物理学賞で話題となったLEDは熱を持たないので、こんなにライトアップしても冬の間ずっと溶けずに保てるのだろう。

ノリの良い音楽が聞こえて来る方へ向かうと、そこには「ICE BAR」♪
時間が早かったのでメロンが1番乗り!

せっかくなのでバーテンダーの可愛いお姉さんに、フィンランド製のリキュール「ラッポニア(Lapponia)」のクラウドベリー(lakka)をロックで注文!

甘酸っぱいリキュールを氷のグラスに注いだロックの飲み方は斬新!!

そしてこの夢のような空間と美味しいお酒にメロンは酔いしれてしまった。。。



「いや、違う違う!目的はオーロラだよ、メロン!(自分で自分にツッコミ)」

オーロラが出るまでは別棟の「イグルー」と呼ばれるログハウスのような小屋で待機。

自由に食べられるクッキーやコーヒー、そしてソーセージがあり、暖炉の火であぶって食べながら、オーロラの出現を祈った。

厚い雲で祈りが届かなかったのだろう.....無念にもタイムオーバー。この日はオーロラを諦めたが、帰国までにオーロラチャンスはあと2回!!

氷と雪のホテルが綺麗だったから勘弁しておいてやるんだニャ〜!!






2015-01-30

メロン in ロヴァニエミニャ〜

外の気温はー9℃!
インフォメーションのお姉さんによると、
「月曜日はー27℃だったから、今日は暖かい方よ!」
とのこと。。。

防寒着やホッカイロをを身につけているせいか、確かに体感気温は高尾とさほど変わらない。



さてロヴァニエミと言えば、一年中サンタクロースに会うことができる場所「サンタクロース村」へ♪

ここにはサンタクロースの事務所や郵便局等があり、サンタさんの拠点となっている。


トナカイ達は、クリスマスのピーク時以外は人間達を乗せてお仕事をしているらしい!

美味しそうなニオイにつられて入ったティピのど真ん中には、薪をじゃんじゃん燃やしているストーブが!
「うちのサーモンは世界一うまいから食べてみな!」
というおじさんの自信たっぷりの言葉を信じて1つ注文。

どでかいサーモンは確かに脂が乗っていて、直火で焼いているので皮はパリパリで美味しい♪
ポテトサラダは脂っぽい口を爽やかにしてくれて、フワフワのパンとの相性も良かった。

「きゃー!メロンは美味しくないから焼かないでー!」という笑いでフィンランド人を苦笑させながら、のんびりとお茶を飲み、ここでも絵葉書を書く。


サンタクロース村の郵便局で手紙を出すと、特別な消印も押してくれると聞いていたので、寝台急行とレストラン書いた絵葉書をまとめてポストに投函!

黄色のポストだとその日のうちに発送され、日本には約7〜10日程で届く。

そして赤色のポストに投函すると、クリスマスに合わせて届けてくれるようになっているらしい!

メロンも、クリスマスのグリーティングをある女性宛にこっそり書いて投函した。
忘れた頃に届くクリスマスカード、喜んでもらえるといいニャ〜♡




サンタクロース村にいる赤いトンガリ帽子に赤い服を着た彼らは、サンタクロースのお手伝いをする妖精「トントゥ」。

森の中や家の中、いたるところ住んでいて、普段は人目につかないところでお手伝いをしているそうだ。


いよいよサンタクロース村のハイライト、サンタさんと会う時間がやってきた!

サンタクロース・オフィスの扉を開いて進むと、クリスマスの時間を調節する大きなな振り子時計!

階段を上り一番奥の部屋まで行くと、念願のサンタさん!!
彼は日本語も話せて、今年もまた日本に来てくれる事を約束してくれたのだった。

残念ながらメロンのカメラで写真撮影することは禁止されていたので、サンタさんのヒゲにそっと触れ、その感触を忘れないようにしようと思った。

子供の頃はプレゼントを楽しみにしていたクリスマスだったが、大人になったメロンにとっては恋人達を盛り上げる日でしかなかった。

しかし今年のクリスマスからは、サンタクロース村の思い出を胸に、もっともっと幸せなクリスマスを皆さんにお届けできそうな気がするんだニャ〜!!

2015-01-29

メロン in サンタクロースエクスプレスニャ〜

ロヴェミエニ?
ロエヴァニミ?
ロバに笑み!!笑

何度も言い間違えた次の目的地「ロヴァニエミ」は、フィンランド北部、北極圏のすぐ近くに位置している。

ヘルシンキからは、メロンの猫生(人生)発!寝台急行「サンタクロースエクスプレス」で移動する事になった♪

フィンランドの電車やメトロには改札がなく、自己責任で切符を買って乗るシステムなので、本当にこの電車でいいのか心配になってしまう。。。
(乗車してからチェックしにくる人がいるんだニャ〜)
ヘルシンキーロヴァニエミ間を約12時間かけて運行する寝台急行の個室はお世辞にも広いとは言えないが、中型のスーツケース1つをギリギリ広げられる幅の廊下と2段ベッド。

トイレやシャワーは清潔で、食堂車もあるので食べ物にも困らない。

枕元にはライトやコンセント、アラーム等が付いている。寝心地は悪くないどころか、薄い布団なのにやけに暖かくて寝心地が良い♪

持ち込んだお酒とポストカードを布団の上に広げて日本にいる家族や友人に手紙を書きながら、子供の頃、押し入れを秘密基地にして遊んでいた時の気持ちを思い出す。

広くて快適なホテルはもちろん最高だけれど、こんな子供心を刺激する旅にもハマリそうだニャ〜!



快適な一夜を過ごし、朝7:45に「サンタクロースの町」の代名詞であるロヴァニエミに到着!!

ヘルシンキよりも雪が積もっているので、駅からホテルまでの道でスーツケースを転がしながら歩くのも一苦労!!

しかもまだ暗く、地図を見ても道が合っているかどうかわからない。。。

信号待ちしていたお兄さんに地図を見せてホテルまでの道を尋ねてみると、「僕の職場はそのホテルの前を通るから案内するよ!荷物も持ってあげる」と、重たいスーツケースを軽々と運んでくれた♪


ツアー会社で働いているお兄さんは、オーロラが見れるポイントや、ロヴァニエミの良い情報まで沢山教えてくれた!!

お兄さん本当にありがとう〜Kiitos!!

無事にホテルに到着したものの、チェックインができる時間よりかなり早い。。。
駄目もとでレセプションに掛合ってみたところ、たまたま部屋が空いていたので無料でアーリーチェックインさせて貰えてた♪

トナカイのぬいぐるみがメロンをお出迎え♪
寝台急行ではお湯がぬるくてシャワーを浴びる事ができなかったので、熱いシャワーでリフレッシュ!そして洗濯も♪笑


初めての体験と優しい人々との出会いは、旅の重要なファクターなんだニャ〜!!




2015-01-28

メロン in ヘルシンキニャ〜

フィンランドの朝は遅い。
朝8:30なのに、まるで夕方のような暗さ。
日の出は9:13。そして日の入りは15:45。

貴重な日照時間の中で、効率よく回れるルートを考えるのは、旅行前の最高に楽しいひと時♪
更にその計画を実行するのは、最上級の喜びだ!!

旅のスタートはヘルシンキ中央駅。
フィンランド産の花崗岩で造られ、高さ48.5mの時計塔が目を引く。駅には珍しい木製の重い扉が付けられていて、冬の寒さを物語っているようだ。


中央駅から徒歩10分程の所にある白亜の「ヘルシンキ大聖堂」は、最も有名なヘルシンキの観光名所!

しかし礼拝堂を見学するには、到着が早すぎたようなので、次ぎなる目的地へ!笑


知らない街はただ歩くだけでも楽しい♪
高さ2m程の低い信号機には、赤・黄・青以外に、自転車のマーク。

雪道なのに、自転車に乗っている人は数知れず!自転車用のスタッドレスタイヤをはいているのかニャ〜?

エテラ港に到着すると、ちょうど朝日が昇って来た。
オレンジ色〜青色のグラデーションが美しく、うっとり♪

ヘルシンキでは朝日だけれど、時差が7時間ある日本ではちょうど夕日の時間。
同じ太陽のあっち側とこっち側。

店の前には必ずキャンドルが灯され、その優しい灯りもこっち側(あるいはあっち側)にいることを実感させてくれる。

ヘルシンキ大聖堂からエテラ港の間には、ハンドメイド雑貨のショップが沢山ある。

フェルトの人形、木彫り製品、陶器、ガラス細工、手編みの靴下や手袋。さすが北欧!素敵な物に溢れていて大興奮♪

ハンドメイドが盛んだったり、家具のデザインが優れているのは、北欧の長く暗い冬を自宅で快適に過ごす為。日々の生活を楽しく過ごす知恵である。
エテラ港からヘルシンキの銀座「エスプラナディ通り」へ!

この通り沿いには、数々のフィンランドを代表するブランドが軒を連ねている。

老舗デパート「ストックマン」の隣には、フィンランドで1番有名な書店がある。

20世紀を代表するフィンランドのモダニズム建築家「アルヴァ・アアルト」が設計した「アカデミア書店」だ。

中央天井が吹き抜けで自然採光が入り込む造りになっており、回廊式のフロアには本が「陳列」ではなく、「ディスプレイ」されていて、とても気持ちの良い空間♪

アカデミア書店の2階には、椅子や照明、食器も全てアアルトがデザインしたもので揃えられた「カフェ・アアルト」。

2006年公開の日本映画『かもめ食堂』で、主人公のサチエ(小林聡美)がミドリ(片桐はいり)と出会ったシーンを撮影した場所なので、ミーハーだけれど興奮!!

その足で『かもめ食堂』の舞台となった『カハヴィラ スオミ』へ♪

荻上直子監督がヘルシンキ中を歩きまわって選んだのが、フィンランドの素朴な家庭料理をリーズナブルな値段で地元の人に提供していた、このカフェレストランだった。

「スオミ」とはフィンランド語で「フィンランド」という意味。
日本語では日本の事を「ジャパン」と言わないように、フィンランドでは自国のことを「スオミ」と呼ぶそうだ。

店内もメニューも映画とは違っているけれど、「かもめ食堂」の面影を残してくれているところがファンには嬉しい♪

日本からの観光客も多かったのだが、地元の人達も次から次へとやって来る。
安くてウマい定食屋として、地元に根付いていることが伺えた。

元々フィンランドでは、過酷な風土ゆえ新鮮な果物や野菜が中々手に入りにくく、塩以外の香辛料も入手が困難だったことから「フィンランド料理はマズイ」と評価されていたそうだ。

しかし1995年の欧州連合加盟によって貿易障壁が取り払われ、汚名返上!

このランチもサラダ、ドリンク、デザートのヨーグルトが付いて美味しくて大満足♪
お腹いっぱいになり、足取りも軽く「テンペリアウキオ教会」へ!

「できるがぎり自然の岩を残す」というテーマでつくられたこの教会の壁面には岩のブロックが美しく詰まれ、天井には太陽を表現した直径24mの銅板と、自然光を取り込む180枚のガラスが張られている。

十字架はさりげなく置かれ、キリスト像やマリア像等の装飾もないのだが、その自然で心地良い空間こそが神聖な存在を感じるのには充分だった。

ショッピングセンターの目の前に突如現れたのは「カンピ礼拝堂」。
この礼拝堂ではミサなどが行われることはなく、市民たちが自由に座り、静寂の中で心を落ち着かせるための空間なのだそう。

中には卵形の天井と椅子があるだけで、静寂に包まれた不思議な空間!!


そして最後は、工場跡地を活用して街づくりに成功している文化施設「カアペリ」へ♪

元々は電話のケーブル等を作っていたノキアの工場跡地。

そこにアートスタジオ、ダンススタジオ、リハーサル室、美術学校、美術館、ホールなど、ヘルシンキ最大のアーティストたちの拠点となっている。

こういう場所が日本にも沢山できたら楽しくなりそう♪

治安も良いし、交通の便も良し♪
そしてヨーロッパで時々感じる「黄色人種差別」の目もなく、ヘルシンキの街はとっても住みやすそう!

最初の勢いと体力があるうちに、ヘルシンキの主要な観光スポットを一通り巡る事ができて大満足なフィンランド初日だったんだニャ〜!